第5話 山本商店 初代、山本仁作 其の弐
戦前、特別高等警察(特高)の職に就いていた祖父は、戦時中の三年間満洲へ出張し、さらなる過酷な任務をこなしていました。当時、特高といえば警察の中でも花形の職。将来の自分の役職に関しては、何の不安も抱いていなかったそうです。ところが、戦後GHQの指令により、特高は廃止され、公職追放となった祖父は、人生の大きな転機を迎えました。途方に暮れた祖父は、警察と密に関係のある古物商への道を選びます。今でも古物商には古物営業法という法律があり、これは盗品の流通を水際で阻止する事を大きな目的に、各暑別の防犯係とは、講習会等を通じて常に繋がりをもっています。昭和二十年、山本商店は創業しますが、特高から承認への生活や気持ちの切り替えがなかなかできずに、大変な苦労をしたそうです。営業鑑札をとり、古着をあつかい始めました。
平成二十三年十一月九日